原因と対策
痛風は飲み過ぎ、食べ過ぎ、肥満に加えてストレスなどが重なると発症しやすくなります。ある意味、自分の健康を過信気味の人の方がかかりやすい病気ともいえます。
尿酸値の上昇は、車の運転に例えるとわかりやすいかもしれません。普段おとなしく走行している時にはエンジンの負担が少なく排気ガスはあまり出ませんが、急発進やスピードの出し過ぎなど能率の悪い運転をすると負担が大きく汚い排気ガスが大量に出ます。これは身体も同様で、短時間に一気に食べたり、ガブガブお酒を飲むなど、体内のエネルギーを無理に多量に使うような人は、老廃物である尿酸の排出が滞り尿酸値は上がってしまうのです。
また急激な運動も原因になります。普段、あまり運動をしない人が、急にジムなどで激しい運動を開始すると、生体のエネルギー源であるATPを大量に消費し、やはり尿酸値は急激に高まってしまいます。
痛風の患者になってしまう人には、ストレス解消と履き違えて、こういう行動パターンを取ってしまう人が多いとされています。現状では、現役の働き盛りの男性の約20％が高尿酸血症といえる状態になっているそうです。痛風になってしまったら大変ですから、今のうちに日常生活の改善に取り組んで予防をしましょう。